ドラムは、全身を使う楽器です。
両手両足を普段やらない組み合わせで動かすのに加えて、スティックやペダルを細かく動かすにはそのための手足の使い方が必要で、思うように動いてくれない自分の体と 思ってるのと違う音に苦笑いしてしまうこともしばしば。
やり慣れない体の使い方を、まるで歩くように無意識レベルでできるようにするには、毎日の練習が不可欠。
今さらながら、そんなことを痛感しています。
毎日の練習・・・ わかっていても「習慣」にするのはなかなか難しいものですが、昨年あたりから「練習の習慣化」に成功して、ちょっとずつ出来ることが増えてきました。
出来ることが増える=成果が実感できるので、練習のモチベーションもあがります。
あくまでも、基準は昨日の自分。
成長を実感しやすいのも、ドラムのいいところです。
日々に成長している実感を
練習は発表会のためだけじゃない
ライブ前の1~2カ月だけちょこっと練習していざ本番!
「何とかなるっしょ!」
終わったら、次のライブまで特になにもしな~い。
・・・これ、昔の私です。^^;
ほとんど身内のライブだし楽しけりゃいいんだから、そんなに必死になるこたぁないよね。ある程度はできるしね。って思ってました。今考えると失礼な話だ・・・
しかし、限界を感じてちょっと習い始めたら、・・・出来ないことだらけ!
そして出来ることが少しずつ増えていくと、もっと楽しい!
ライブの予定はなくても、練習そのものが面白くなっていきました。
プロだって毎日練習している
1日5分でも10分でも楽器を触るのと触らないのでは上達が違うとよく言われますが、プロの皆さんはあんなに上手いのに毎日練習したり演奏したりしています。
しかも5分や10分ではなくて、3時間とか4時間とか、下手すりゃ1日中。
そりゃ、追い付けるわけがない。
ですが、逆に1日でもサボるとダメなんだそうです。
プロですらそうなんですから、我々アマチュアも上手くなりたかったら毎日の練習をさぼっちゃダメなのは当然。5分でも10分でもいいから、スティックを持つ時間を作りたいものです。
そうすれば少なくとも、昨日より下手になることはない!はず。
「スティック持ってなにしたらいいの?」
「やってみようかな」と思えるYoutube動画を探してみてはいかがでしょう。
ドラムの練習何しよう~お題はYoutubeにいくらでも!
ドラムの練習は日々成長を実感できるのがいいところですが、「何をやればいいのかわからない」「今一つ面白くない」という人へ。Youtubeには工夫を凝らしたレッスン動画がたくさん!これを活用しない手はない!基本練習でもやりたいフレーズ探しでも、お題を探してみよう!
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習慣にして、昨日の自分を確実に超える!
「練習」と気張るとめんどくさく感じますが、習慣にしてしまえばこっちのもの。
「毎日やること」の一つにして、時間を味方にしませんか?
生物が持つ「環境を一定に保とう・元に戻そうとする仕組み」を「ホメオスタシス(生体恒常性)」といいますが、
心理学にも「今のライフスタイルや環境を維持したい」というホメオスタシスがあって、生活パターンを変えるのは、生物的な仕組み同様に非常に難しいのだと。
じゃあ仕方がないのかというとそうではなくて、
逆にこの ホメオスタシスを「味方につける」ことができれば、色々なことが日常化できるというわけです。
それには、
日常化する方法
- まず、ルーティン化(習慣化)すること
- 3か月続ければ、三日坊主はクリアできる
- 逆にやらないと気持ち悪くなる(ホメオスタシスが味方に!)
最初のモチベーションに加えて、3か月続ける「仕組みづくり」と「時間の枠取り」の工夫が大切です。
自分にあった練習環境、モチベーション維持のための仕組み、確実に取れる時間枠、挫折しないためのゆるい逃げ道など、「小さく始めて長く続ける」のがコツ。
あんまり追い込んで嫌になっちゃったら逆効果ですからね。
さて、今日もやりますか。
「今日やらないことを決める」からの、一日の過ごし方
これはいい!と思える1日のスケジュールの立て方を最近実践しています。そのためか「今日は頑張ったな」感を得られる日が多いような気が… やることが多くて忙しい人にも、やることがなくて暇な人にも、とても簡単で効果があるのでご参考にしていただければ!
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憧れても、いぃ~んです!
ドラムヒーローを見つけよう
いくつになっても、憧れの対象があるのは胸がわくわくしていいものです。
それが目標になれば励みになります。
私からすればどなたも凄いドラマーですが、最近注目している人の中からひとり、そしてレジェンドからお二方、ご紹介します(敬称略)。
Larnell Lewis(ラーネル・ルイス)
● Snarky Puppy - What About Me? (We Like It Here)
2021年を含めて4度のグラミー賞を受賞している「スナーキー・パピー」での演奏で一躍有名になった、ラーネル・ルイス(1984- )。
ご多分に漏れず Snarky Puppy ライブレコーディングの動画で知りましたが、おったまげた。
正確で自由なフレーズ、迫力があるのにうるさくない、重さもあって細かい独創的な音、すげぇ。好き。
かなり複雑な曲でも1回聞いただけで叩けちゃうとか(Youtubeあり)、急にレコーディングに呼ばれて飛行機の中で聴いて覚えて現地到着すぐのレコーディングで完璧な演奏とか、まぁ逸話には事欠かないですが、
そんなことを抜きにしてもいいドラム叩いてくれます。
「いつかこんなドラム叩けるようになりたい‥」
と、思うのはタダ!^^
いつもニコニコ、人柄も良さそうなんですよねー。Snarky Puppy のライブでご本人見ましたが、熊みたいに大きい人でした。
ちなみに、誕生日が私と同じ!ってことをこれ書いてる途中で知りました。なんか嬉しい ^^
Cozy Powell(コージー・パウエル)
● RAINBOW With DIO - Cozy Powell Drum Solo (Live 1977)
高校生の頃、胸を熱くしたドラマーがこの人。
それまでもライブ映像ではドラムの人に目が行きがちでしたが、コージー・パウエル(1947-1998)は言葉を失うほどかっこよかった。
武道館で見たレインボーのライブ、マグネシウムで目も心もやられました。
今見れば古いドラミングかもしれませんが、当時のロック少年たちは胸を熱くしたものです。
「いつかドラム叩いてみたいなあ」
と思ったのは、この人を生で見た時だったかもしれません。
村上(ポンタ)秀一
レジェンドと言えば、つい先日急逝してしまった村上秀一氏(1951-2021)を挙げておかないわけにはいかないでしょう。
あまりに急な知らせに、日本中のドラムを叩く人が(そうでない人も)頭の後ろを殴られたような衝撃を受けたのではないでしょうか。
ポンタさんについて多くを語る資格もスペシャルな思い出も持っていませんが、ドラムは神でしたね。
ポンタさん目当てのライブにも行きましたが、それ以外にも足を運んだライブに気がつくと「いた」ということが何回もありました。誰もが認める、日本を代表するドラマー。
私が知るポンタさんのドラムで一番好きな動画をご紹介します。
全ての音に意味がある。ドラムが歌うって、こういうことなのか。かっこいいなぁ~。
● TRAVELLING 近藤房之助 Char PONTA BOX
ドラム、面白いですよ!
「こんなの簡単じゃね?」と思える基本パターンから「何これできるわけないじゃん!」と驚くプレイまで、ドラムの世界は実に幅広く奥が深いです。
Youtubeで見るだけでも面白い。
簡単にできそうなのに、結構できなくて面白い。
繰り返し練習していると段々出来るようになってきて、面白い。
出来たと思ったら全く応用が利かなくて、面白い。
くり返し練習して自由に使えるようになると、面白い。
その先の表現力が出せるようになると、さらに面白い。
誰かを感動させられたら、もう最高。
ドラム、面白いですよ!