中年になってからドラムを始めた者です^^
楽器演奏は、気の合った仲間とバンド演奏でコミュニケーションがとれるようになると、メチャメチャ楽しいですね。
人前で演奏して楽しんでもらえたらそりゃもう最高、打ち上げのお酒も格別に美味いってもんです。
先日やったライブでは初めてやる難曲で最後ボロボロでしたが、見た目ノリノリのバンドパフォーマンスで、お客様には大笑いで楽しんでいただきました(多分)。
人前で演奏するのは緊張するし、失敗したらどうしようなんて考えてしまうものですが、本番で楽しく演奏するには「正しい方向で」準備することが必要です。
今回は初心者の方向けに、私がちょっとだけ先に苦労していた昔を思い出して、いざライブで「楽しく叩く」ために自分なりに工夫していたことをお伝えします。
今も基本は変わりませんが、今だに出来ていないときもあります(汗)
がんばろー ( `ー´)ノ
ドラムの話ではありますが、本番に臨む心構えとして、色々なことにあてはまりそうですね。
うまく伝わるといいんですが。
初心者にありがちなパターン(私の場合)
縁あって35歳で会社の音楽サークルに入れてもらい、ドラムを叩かせてもらうようになりました。それまでも何回か叩いたことはありましたが、今思えば「座ってた」ぐらいの話だったかな(笑)
でも、ドラムは好きだったんだと思います。
ライブを観に行っても一番見ていた楽器はドラムでした。
何故か、「やったらできそう」という謎の自信があったような気がします。今なら「お前が思うより奥が深いぞこれ」と言ってやりたいですが…(^^;
音楽サークルでは、年1~2回のライブイベントに素人参加させていただいておりました。
曲をいただいてから必死でコピー、少しづつ少しづつ自分ができるネタを増やしていったという感じです。
ですので、ドラムの練習をするのは年に1~2回のライブイベント前の1~2か月。ライブ後の打ち上げが楽しみ。
ライブが終わったら次のイベントまでドラムよサヨウナラ、というサイクルでした。
こういう「たまにコピバン」な初心者ドラマー?の特徴として、
- 原曲の通りに叩くことが大事
- ちょっと間違えると慌ててしまう
- 自分のことで精一杯
- 音量バランスとか気にしない
- 小さい音で叩けない
- 音の違いを楽しめない
などがあります。・・・はい、私です(^^ゞ
その後いろいろあって、基礎から真面目に取り組むようになってテクニック的にも少しづつ少~しづつグレードアップを続けておりますが(当社比)、今思うと本当に冷や汗もんだったと思います。
でも、楽しかったんだな(笑)
楽しそうにやったもん勝ち
そんなわけで、演奏の出来に満足したことなんてなかったですがライブは楽しくて、素人に毛が生えたようなその頃でも「あんなに楽しそうにドラム叩く人みたことない^^」などと言われました。
そう、「楽しそうにやったもん勝ち」だと思ってます。
周りに迷惑をかけない限り、本人が楽しければそれが最高、見ている周りもきっと楽しくなりますよね。
誰かの曲をやる場合は原曲のまま攻略するのが正攻法ですが、すぐにそのレベルまでできそうもない場合は、本番までに自分のできるところまで曲をたぐり寄せることが必要です。
本番ではせいぜい7割
といっても、最初は自分がどこまでできるのかがわからないものです。
もしかしたら、できちゃうかもしれない。
練習したらできそうな気がする。
原曲通りにやらないと周りに怒られるかも。
本番になったらなんとかなるんじゃないか。
不安はあるけど、・・・いざ本番!
「・・・あ~やっぱり失敗したー」
↑ はい、私です。(^^ゞ
そういう不安材料は無くしておきたいですよね。
本番では、できることの7割ぐらいしかできないと考えておいた方が良さそうです。
↑ 7割を見誤ること多々あり。(^^;
本番で何とかなるかどうかの判断基準
本番で何とかなるかどうかの簡単な判断基準は、
座ってすぐにそのフレーズ(パターン)が叩けるかどうか
です。
ある日練習してできるようになったら、
別の日に同じことを座ってすぐに「いきなり」やってみます。
それが違和感なくできるかどうか。
最初はすぐにはできないと思います。
「必死でやればできる」「しばらく練習すればできる」のは、まだ体と脳が馴染んでいない証拠。
それでもしつこく繰り返すうちに、鼻歌を歌うように叩けるようになってくるはず。そうなったらもう大丈夫。
ステージでは、座ってすぐに本番です。
そこまで馴染ませても失敗はありますけど。σ(^^;
本番までにそれが間に合わなかったら、あきらめて簡単なやり方に変えます。
その方が安心して本番を迎えることができます。披露できなかった分は、次のライブまでとっておきましょう。
簡略化しても大丈夫
曲の骨格さえ外さなければ、叩き方を簡略化しても大丈夫です。
- リズムパターンを簡略化できないか
- フィルインを簡略化できないか
その時に大事なのは、
- 曲のノリが損なわれないようにする
- きっかけとなる音はわかるように残す
ということです。
曲によっても違うし、他のバンドメンバーのスキルによっても違いますが、歯を食いしばらず、笑って叩けるぐらいの難易度で本番を迎えましょう。
そして本番では、できることをやる。
原曲通りじゃなくても大丈夫!
少しづつできることを増やしていけば、今回はダメでも次のライブではできるかもしれません。
頑張りましょう。( `ー´)ノ
ノリと安定感は、バスドラを大切に
曲のノリが損なわれないようにって、どうすればいいの?
ひとつの答えは、バスドラムの安定感です。
難しいパターンにチャレンジしてリズムが引っかかるより、簡単なパターンで安定感がある方が、バンド全体の出来は確実に良くなります。
最初のうちはどうしても手の動きに意識が行ってしまい、バスドラムがおろそかになりがちですが、バスドラムからリズムを組み立てるぐらいの意識でしっかり音を出しましょう。
シンプルなリズムパターンをしっかり叩く。
実はシンプルに聞こえるリズムパターンが、意外に奥が深かったりします。
まずはここから。
他の楽器の音を聴く、邪魔をしない
自分のプレーに余裕が出来たら、他の楽器の音を聴く余裕ができます。
そうしたら、他の楽器の音を活かす音量でたたくことを心がけましょう。
自分のストレス発散のために叩くのではなく、あくまでも曲を大事にして、他の楽器の邪魔をしないように音を出しましょう。
そして主張するところは大きく、メリハリをつけて。
小さな音で安定して叩くのは、実は意外と難しいものです。
わかる人には、わかります。
曲全体の大きな流れを楽しむ
曲を大事にするには、曲全体の展開をつかんでおくことが大事です。
Aメロ、Bメロ、サビ、どこをどんな音量で叩くのか、どんな音を出したらいいか、考えるのは楽しいものです。
ずーっと同じ調子でなく、ハイハットやスネアの音色に「強弱」や「表情」をつけて、ハイハットの代わりにライドを叩いてみたりして、盛り上がりを演出しましょう。
他の楽器の音やフレーズにあわせて、工夫してみましょう。
原曲とは楽器の数・種類・音色・演者、全てちがうんですから、バンドとしての音や密度も変わっているはず。
ドラムの手数も、原曲通りじゃなくていいんです。
笑顔は、余裕(に見える)
客席から見える自分を想像してみましょう。
歯を食いしばってギリギリの演奏をしているより、表情豊かに余裕の演奏をしている方が、見ていて楽しいでしょう?
客席から見たバンド全体の印象も大きく変わります。
加えて、意識して笑いながら叩くと、難しいことをやらなくなります。難しいことをやろうとすると、どうしても顔がけわしくなるんですよね。…え?私だけ?^^;
逆に言うと、笑いながらできれば、余裕があるということ。かっこいいなー。
だから、本番では意識して笑顔で叩きましょう。
で、たまに力が入った顔芸を(笑)
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。という話があります。
ライブも同じ、笑えるぐらいの余裕のある演奏で、自分もお客さんも楽しくしちゃいましょう!
・・・と言いながら、先日のライブでは笑いながら失敗ぶちかました私。σ(^^;
本番に向けて、いいイメージを!
以上、要点を繰り返すと、
ポイント
- 難しいことをやるより、楽しそうにできることをやろう
- 本番ではできることの7割ぐらいしかできないと思おう
- 座ってすぐに叩けるレベルのことをやろう
- 笑って叩けるぐらいの難易度で本番を迎えよう
- 原曲通りじゃなくても大丈夫
- バスドラムからリズムを組み立てよう
- 他の楽器の音を活かす音量でたたこう
- 曲全体の展開をつかんで工夫しよう
- 本番では、意識して笑顔で叩こう
今回お伝えしたいコツのGoalは、「笑顔で叩く」。
これが出来るようになりましょう!ということです。
できるレベルは人それぞれですが、楽しそうに演奏することは誰でもできます。
笑顔はきっと、ステージと客席のしきいを低くしてくれます。
より楽しいステージになるでしょう。
本番に向けてしっかり準備して、いいイメージを!
そして、基礎のレベルアップを
本番では、できることをやる。
その一方で、少しずつできることを増やしていきましょう。
ライブに向けての練習は大事だし気合が入りますが、ライブがない時も、日常の基礎練習で出来ることの底上げもしておかないとね。(昔の自分に言ってやりたい…^^;)
基礎練習には、Youtubeに転がっている練習ネタを活用するのがおススメです。
基礎練習をしながらスティックを弾ませる感覚を覚えると、上達が早いと思います。
↑ 自己反省からのアドバイス^^;
そして、笑顔で楽しもう!!